DIGS-1014
監督:小川紳介
高崎経済大学 学園闘争の記録。学校側の裏口入学が問題となり、学生たちは学生ホールを占拠して学校側と対立した。60年代後半の全共闘運動の予兆とギラギラしたエネルギーに満ちた映画。当事者の中に入り込み、彼らと同じ視点から描く撮影スタイルを確立した記念碑的作品。
群馬県にある高崎経済大学の学園闘争を追った記録。学校側の裏口入学が問題となり、学生たちは学内にある学生ホールを占拠し学校と対立した。60年代後半から70年代にかけての全共闘運動の予兆がうかがわれる。当事者の中に入り込み、彼らと同じ視点から描く小川紳介の作風を確立した記念碑的作品。<「小川プロダクション全作品特集上映」プログラム(パンドラ発行/2014年)より引用>
現代において人間がより人間たらんと希求するとき、そこに何をみるか。高崎経済大学の闘っている学生たち十数人。現在、何名かが暗い獄舎につながれており、又のこった何名かも薄暗い学生ホールにギラギラと居座る。追い詰められた場所は暗く、彼等はギラギラと生命をもやしつづける。力はそのとき自らの一切を賭けた人間としてのハンマーになる。僕たちスタッフは「たしかに」それをみた。<公開時のスタッフの言葉>