DIGS-1057(DVD)

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DIGX-1057(Blu-ray)

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KIDS <HDリマスター>

DIG LABEL OVER SEAS!世代を超えて賛否両論の嵐を巻き起こした衝撃作『KIDS』--DVDが廃盤プレミア化、レンタルもなく視聴困難な中、遂に初ブルーレイ、新装DVDリリース!


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Blu-ray



◎意味も理由も不安もないキッズたちの日常、その24時間 SEX、ドラッグ、暴力、スケートボード・・・ストリートに常に存在するリアルをドキュメンタリータッチで描き、90年代インディペンデントフィルムシーンに一大ムーブメントを巻き起こした衝撃作。
◎ティーンエイジャーの「リアル」な姿を撮り続けてきた写真家ラリー・クラークの映画監督デビュー作。マーティン・スコセッシ監督の『タクシードライバー』、ガス・ヴァン・サント監督の『ドラッグストア・カウボーイ』にも影響を与えたラリーが写真の次の表現方法として選んだのが映画である。後に映画作家として名を上げるハーモニー・コリン(当時高校生)の脚本に衝撃を受けたラリーはとことん「ストリートの現実」にこだわった本作を誕生させた。
◎全米公開前、全米映画協会はR指定より上のNC-17(17歳以下は鑑賞禁止)を指定されるも、全米メディアを巻き込んだ大論争に発展し、上映館数も限定されるという状況ながら連日超満員の大ヒットとなる。作品を見たマドンナは「大きな衝撃を受けた」と発言した。
◎製作総指揮をガス・ヴァン・サントが担当。後に大スターとなるクロエ・セヴィニー(『ボーイズ・ドント・クライ』)、ロザリオ・ドーソン(『シン・シティ』)のデビュー作にであることでも知られ、その他スーパースタースケーター、ハロルド・ハンターやハヴィエル・ヌネズが出演しており、若者たちが長い間「見たい!」と渇望し続けてきた作品である。
◎音楽はオルタナ(グランジ)シーンの裏番ルー・バーロウ(ダイナソーJr.、セバドー、フォークインプロージョン)が担当。カート・コバーン(ニルヴァーナ)が敬愛してやまなかった伝説のミュージシャン「ダニエルジョンストン」他、FOLK IMPLOSION,SEBADOH,DANIEL JOHNSTON,SLINTなどが参加し大ヒット。公開から20年以上経った2017年にピクチャーレコードとして限定復刻される程の名盤サントラである。
◎本作をモチーフとしたポートレートやファッショングッズが今もなお次々に作られ、今の若者−KIDS−たちに大きな人気を得ている今、この正統なブルーレイ・DVDの発売はラスボス的最大級のニュースである。

■「この夏、リアルな映画体験がここにある!」(ローリング・ストーン誌)
■「誠実で、無慈悲で、そして光輝いている」 (ニューヨーク・マガジン)
■「見る者を打ちのめす」(フィルム・コメント)
■「世界中の目を覚まさせる」(ニューヨークタイムズ紙)
■「傑作!」(ビレッジボイス紙)

公開年度:1995年/アメリカ映画/本編92分/劇場公開時:一般映画制限付(R)




【特典】

★Blu−ray&DVD共通映像特典:予告編(英語バージョン・ドイツ語バージョン)
★Blu−rayのみ封入特典:川勝正幸氏(ポップ中毒者/エディター)による解説文(劇場用パンフレットより転載)
★Blu−rayのみ期間限定特典:『KIDS』スペシャルグッズが当たる応募はがき封入(抽選/Tシャツ、マグカップ、トートバッグ)&スペシャルポストカード3種

【スタッフ】
監督:ラリー・クラーク
製作:ケイリー・ウッズ
脚本:ハーモニ一・コリン
製作総指揮:ガス・ヴァン・サント、パトリック・パンツァレッラ、マイケル・チャンバース
撮影:エリック・エドワーズ
衣装デザイン:キム・ドルース
音楽:ルー・バーロウ、ジョン・デイヴィス

【キャスト】
レオ・フィッツパトリック、ジャスティン・ピアース、クロエ・セヴィニー、
ロザリオ・ドーソン、ハロルド・ハンター、ヤキーラ・ペゲエロ

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推薦コメント〉

 あの男は満員の痴漢電車の乗客だった。車内エキストラのくせに「この後、撮影をを見学してもいいですか?」と終日撮影にまとわりつき、いつの間にか獅子プロにもぐり込んでいた。普段はマジメで寡黙・が・酒が入ると訳のわからぬ大法螺吹きに大変身、失敗多数。つくづくアウトプット下手なれど、思いを打ちまけたデビュー作で見事に意気衝天!
観る側にもエネルギーを求める佐藤寿保映画の初号試写で感心したことを思い出した。
滝田洋二郎(映画監督)

 20才代の頃、佐藤寿保さんの映画の助監督をつとめた。ツラかったが、なぜか嫌な思い出じゃない。どちらかというと自慢したい。佐藤寿保さんは変わらない。「止まっているってことと、変わらないってことは違うんだ」寿保さんのことを考えるといつも故PANTAさんの言葉を思い出す。羨ましいと思う。その原点である映画が新たに陽の目を見る。祝福です!
瀬々敬久(映画監督)

 ピンク映画はセックスではなく不能と鬱屈を描くものであり、鬱屈と暴力は若者の特権だ。『激愛!ロリータ密猟』の誰よりも深い絶望は、いまなお我らの胸をかきむしる。
柳下毅一郎(映画評論家/翻訳家)

 嫌な気持ちにさせてくれるディテール。しかし気づくとスッキリさせてくれる。ざっくりと言えば「ヒドイ」映画なのだが、この『激愛!ロリー密猟』の場合それが最上級の褒め言葉にいつしか化けてしまう、とにかくヒドイ映画。必見!
根本敬(特殊漫画家)

 この映画を観て映画制作を志したと云っても過言ではない名作中の名作。
小林良二(映画プロデューサー)

 コンプラ遵守、ジェンダー平等、ハードコア・ポリコレな21世紀の現代に、時空の裂け目が生じ、20世紀の闇から堕ちてきたピンク色の歪な残像!!!!! こんな奇想の封印を解くなんて、不適切にもほどがある!!!!!!!
宇川直宏(“現在”美術家/DOMMUNE主宰)

 陰鬱とした狂気が棲む地下の部屋。新宿の強烈な眩しさ。赤いハイヒールに流れる血。シャッターを切り自ら脱ぐ伊藤清美さんに全身をぶち抜かれた。この作品を見たばっかりに、佐藤寿保作品を求めいまだ亡霊のように彷徨い続けている。
遠藤倫子 (映画zine ORGARM発行人)

 私には「死んだら棺桶に入れるものリスト」がある。
そこにこの映画のタイトルを記す夢が叶った。
だからもう、いつ死んでもいい。
シブヤメグミ (バー浮かぶ・二代目店主)

 淫乱と暴力と初期衝動!
 ノイズやパンク、ロックに造詣が深いところにも衝撃を受けました。
そんな寿保監督のデビュー作が家で観られるなんて!
中原昌也(ミュージシャン/文筆家/映画評論家)

 孤独で混乱した精神の前に、無邪気な人々が行き交う雑踏のどれほど残酷なことか。1985年、バブル直前の新宿に、決して救われ得ない2つの魂が交錯するとき、血と淫欲が〈イノセンス〉を塗り潰す! 身を立て! 名をあげ! やよ励めよ! 真の解放はいつも、血まみれのイニシエーションの先にしか残されていないのだから。
髙橋ヨシキ(アートディレクター/映画評論家/サタニスト)

 私が20歳だった頃の新宿が舞台。毎日のように新宿にいた頃。観ているうちに当時の頭の中をのぞいているような気分になった。不安と根拠のない自信のカオス。ラスト近くのヒロインが不思議な美しさだった。
古市コータロー(ミュージシャン)

 かつてピンク映画館なるものが街中にあった頃、青少年たちは自分の内に秘めた性衝動を、暴力を、妄想を、青暗いスクリーンの中に投影させていた。
 じっとり湿ったシートを、男女のまぐわいを照らし出すぼんやりとした映写機の明かりを、そのやりきれなさを。
 すべて爆発させるために、パンクするしかなかった。
 映画館を、新宿を、狂った触覚がパンクする。
松永天馬(ミュージシャン アーバンギャルド/松永天馬のA研!)

 薄暗闇が終始美しい映画だった。裸電球と炬燵の光に晒される素肌と陰影。ココロとカラダを温めあうのが下手くそ過ぎる悲しい人間たち。誰もいない夜明けの新宿通りのカットはハタチの時の自分の視線ではないかと錯覚した。
宙也(ミュージシャン アレルギー/De-LAX/LOOPUS)

 デビュー作にして、すでに寿保度数120%の傑作! 瑞々しいボーイミーツガールの物語を、問答無用の過激な暴力と流れ落ちる血の鮮烈さが彩る。ゲリラ撮影の80年代新宿の、人が溢れながらも冷ややかな光景が最高!
真魚八重子(映画評論家)