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¥5,800(税抜)

ドグラ・マグラ(Blu-ray)

■DVD版の予告編は こちら


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プロデューサー柴田秀司氏&名カメラマン鈴木達夫氏
完全監修のもとでカラーコレクション(色彩調整)を敢行!

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カメラマン鈴木達夫氏がカラコレの時に持参した資料
(撮影メモ、緻密な構図が書き込まれた台本)がヤバイ!映画の教科書!




「胎児よ 胎児よ なぜ躍る 母親の心がわかって おそろしいのか」「映画化は不可能」と言われた“伝説の奇書”を銀幕の匠たちが映像化した傑作!!
◎DIGレーベル屈指の大ヒット作『ドグラ・マグラ』−映画史に残る映像迷宮が遂にオリジナルネガテレシネBlu-ray化!あの驚異の映画体験がハイスペックで甦る!
◎カメラマン鈴木達夫&プロデューサー柴田秀司完全監修のもと、カラーコレクションを敢行!
◎今回のBlu-ray化にあたり、2大特典を追加→縮尺再編集劇場用パンフレット+特典映像(伝説の大道芸人 坂野比呂志氏が本映画の肝とも言える「阿呆陀羅経」を松本俊夫監督らに指導する貴重映像)


「実写映画化は不可能」と言われた日本文学史に残る奇書『ドグラ・マグラ』(1935年刊行)を斬新な映像美で世界的に評価が高い松本俊夫監督(『薔薇の葬列』、『修羅』ほか)が見事、映画化に成功した大傑作!
原作は「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常をきたす」とも評され、実際にあの横溝正史も読後、「気分が変になり夜中に暴れた」という。
映画初出演ながら凄まじい怪演を見せる故桂枝雀は必見!
難解極まりない世界観を見事に具現化した美術(木村威夫)、撮影(鈴木達夫)の素晴らしさは必見!
奇々怪々な原作の持つナンセンスの凄みを引き出した鬼才 大和屋竺の筆致、それを松本俊夫がロジカルに構成した共同脚本はこの映画をより高いステージへと運ぶ。
◎ベルリン国際映画祭出品作品、香港国際映画祭招待作品、バンクーバー国際映画祭招待作品、イタリア・ヴェローナ国際映画祭招待作品


【スタッフ】
原作:夢野久作
監督:松本俊夫
脚本:松本俊夫/大和屋竺
撮影:鈴木達夫
美術:木村威夫/斎藤岩男
音楽:三宅榛名
製作:柴田秀司/清水一夫
【キャスト】
桂枝雀、室田日出男、松田洋治、三沢恵里、江波杏子、小林かおり、森本レオ、
灰地順、渡辺文雄(特別出演)、飯島大介、北見治一、(人形)ホリ・ヒロシ

©1988 KATSUJIN DO CINEMA

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推薦コメント〉

 あの男は満員の痴漢電車の乗客だった。車内エキストラのくせに「この後、撮影をを見学してもいいですか?」と終日撮影にまとわりつき、いつの間にか獅子プロにもぐり込んでいた。普段はマジメで寡黙・が・酒が入ると訳のわからぬ大法螺吹きに大変身、失敗多数。つくづくアウトプット下手なれど、思いを打ちまけたデビュー作で見事に意気衝天!
観る側にもエネルギーを求める佐藤寿保映画の初号試写で感心したことを思い出した。
滝田洋二郎(映画監督)

 20才代の頃、佐藤寿保さんの映画の助監督をつとめた。ツラかったが、なぜか嫌な思い出じゃない。どちらかというと自慢したい。佐藤寿保さんは変わらない。「止まっているってことと、変わらないってことは違うんだ」寿保さんのことを考えるといつも故PANTAさんの言葉を思い出す。羨ましいと思う。その原点である映画が新たに陽の目を見る。祝福です!
瀬々敬久(映画監督)

 ピンク映画はセックスではなく不能と鬱屈を描くものであり、鬱屈と暴力は若者の特権だ。『激愛!ロリータ密猟』の誰よりも深い絶望は、いまなお我らの胸をかきむしる。
柳下毅一郎(映画評論家/翻訳家)

 嫌な気持ちにさせてくれるディテール。しかし気づくとスッキリさせてくれる。ざっくりと言えば「ヒドイ」映画なのだが、この『激愛!ロリー密猟』の場合それが最上級の褒め言葉にいつしか化けてしまう、とにかくヒドイ映画。必見!
根本敬(特殊漫画家)

 この映画を観て映画制作を志したと云っても過言ではない名作中の名作。
小林良二(映画プロデューサー)

 コンプラ遵守、ジェンダー平等、ハードコア・ポリコレな21世紀の現代に、時空の裂け目が生じ、20世紀の闇から堕ちてきたピンク色の歪な残像!!!!! こんな奇想の封印を解くなんて、不適切にもほどがある!!!!!!!
宇川直宏(“現在”美術家/DOMMUNE主宰)

 陰鬱とした狂気が棲む地下の部屋。新宿の強烈な眩しさ。赤いハイヒールに流れる血。シャッターを切り自ら脱ぐ伊藤清美さんに全身をぶち抜かれた。この作品を見たばっかりに、佐藤寿保作品を求めいまだ亡霊のように彷徨い続けている。
遠藤倫子 (映画zine ORGARM発行人)

 私には「死んだら棺桶に入れるものリスト」がある。
そこにこの映画のタイトルを記す夢が叶った。
だからもう、いつ死んでもいい。
シブヤメグミ (バー浮かぶ・二代目店主)

 淫乱と暴力と初期衝動!
 ノイズやパンク、ロックに造詣が深いところにも衝撃を受けました。
そんな寿保監督のデビュー作が家で観られるなんて!
中原昌也(ミュージシャン/文筆家/映画評論家)

 孤独で混乱した精神の前に、無邪気な人々が行き交う雑踏のどれほど残酷なことか。1985年、バブル直前の新宿に、決して救われ得ない2つの魂が交錯するとき、血と淫欲が〈イノセンス〉を塗り潰す! 身を立て! 名をあげ! やよ励めよ! 真の解放はいつも、血まみれのイニシエーションの先にしか残されていないのだから。
髙橋ヨシキ(アートディレクター/映画評論家/サタニスト)

 私が20歳だった頃の新宿が舞台。毎日のように新宿にいた頃。観ているうちに当時の頭の中をのぞいているような気分になった。不安と根拠のない自信のカオス。ラスト近くのヒロインが不思議な美しさだった。
古市コータロー(ミュージシャン)

 かつてピンク映画館なるものが街中にあった頃、青少年たちは自分の内に秘めた性衝動を、暴力を、妄想を、青暗いスクリーンの中に投影させていた。
 じっとり湿ったシートを、男女のまぐわいを照らし出すぼんやりとした映写機の明かりを、そのやりきれなさを。
 すべて爆発させるために、パンクするしかなかった。
 映画館を、新宿を、狂った触覚がパンクする。
松永天馬(ミュージシャン アーバンギャルド/松永天馬のA研!)

 薄暗闇が終始美しい映画だった。裸電球と炬燵の光に晒される素肌と陰影。ココロとカラダを温めあうのが下手くそ過ぎる悲しい人間たち。誰もいない夜明けの新宿通りのカットはハタチの時の自分の視線ではないかと錯覚した。
宙也(ミュージシャン アレルギー/De-LAX/LOOPUS)

 デビュー作にして、すでに寿保度数120%の傑作! 瑞々しいボーイミーツガールの物語を、問答無用の過激な暴力と流れ落ちる血の鮮烈さが彩る。ゲリラ撮影の80年代新宿の、人が溢れながらも冷ややかな光景が最高!
真魚八重子(映画評論家)