HPXR-599
ポン・ジュノ監督の、あの全世界驚愕のパニックエンタテインメント作品がハイスペックで甦る!
【DVD特典】
DVDコレクターズ エディションに収納されていた4時間の長尺DVD(SPECIAL DISC1)を復刻。
★今回のBlu-ray化に向けて寄せられたポン・ジュノ監督からのメッセージ
「こんにちは。『グエムル』の監督ポン・ジュノです。
『グエムル』が日本で2006年に公開されてから14年が経ちました。
今年こうやってブルーレイが発売されることになりとても嬉しいです。
監督として一つの映画を作る度に、この映画はどれほどの長い時間と年月に色あせることなく耐えられるだろうか、と悩むと同時に期待もしますが、この度『グエムル』のブルーレイが新しく発売になることで、この作品が長い年月を乗り越えて残っていく、なにかの出発点になってくれたらと思います。
僕の最新作『パラサイト』が日本の観客の皆さんに愛されてすごく嬉しかったのですが、『パラサイト』のように『グエムル』も家族、特に貧しくて力のない家族のお話です。二つの作品を比べながら楽しむのもいいかもしれません。また、ソン・ガンホという大変素晴らしい俳優が両作品に出演していますので、彼の演技にも注目していただければと思います。
14年の年月を超え日本で初めて高画質のブルーレイでこの『グエムル』を皆さんにお見せすることになり本当に嬉しいです。
『グエムル』をお楽しみください。ありがとうございます。」
ソウルの中心を南北に分けて流れる雄大な河、漢江(ハンガン)。ある日、突然正体不明の巨大怪物〈グエムル〉が現れた!
次々と人間を襲う〈グエムル〉。その魔の手は河川敷で売店を営むパク一家に迫った。そして〈グエムル〉は長男カンドゥの娘ヒョンソさらい消えてしまう・・・。この事態を受け政府は、〈グエムル〉感染者を死に至らしめるウイルスの宿主だと発表、一帯を封鎖した。悲しみに暮れるパク一家だが、ある日カンドゥの携帯電話にヒョンソから着信が。ヒョンソの声を聞いた父と一家は政府に追われながらも漢江に向かう!果たして彼らはヒョンソを救えるのか?そして〈グエムル〉を倒すことが出来るのか!?
◎「パラサイト」[殺人の追憶」でも主演した韓国映画界屈指の名優ソン・ガンホとの最強タッグ作品。
◎正体不明の怪物がソウルのど真ん中に出現!怪物〈グエムル〉は感染者を死に至らしめるウイルスの宿主か?
◎ニージーランドWETAワークショップ(「ロード・オブ・リング」シリーズ)とジ・オーファネージ(「ハリー・ポッターと炎のコブレット」)が手掛けた怪物〈グエムル〉。世界屈指の才能が集結!
【スタッフ】
監督・原案・脚本・原案:ポン・ジュノ
製作総指揮:チョ・ヨンベ、キム・ウテク、チョン・チソン
製作:チョ・ヨンベ
共同製作:ジョ・ナンヨン
撮影:キム・ヒョング
音楽:イ・ビョンウ
VFXスーパーバイザー:ケビン・ラファティ
視覚効果&アニメーション:ジ・オーファネージ 模型製作:WETAワークショップ
【キャスト】
パク・カンドゥ役:ソン・ガンホ(山路和弘)、パク・ヒボン役:ピョン・ヒボン(佐々木梅治)
パク・ナミル役:パク・ヘイル(小森創介)、パク・ナムジュ役:ペ・デゥナ(竹田まどか)
パク・ヒョンソ役:コ・アソン(三村ゆうな)
©2006Chungeorahn Film.All ights reserved.
推薦コメント〉
あの男は満員の痴漢電車の乗客だった。車内エキストラのくせに「この後、撮影をを見学してもいいですか?」と終日撮影にまとわりつき、いつの間にか獅子プロにもぐり込んでいた。普段はマジメで寡黙・が・酒が入ると訳のわからぬ大法螺吹きに大変身、失敗多数。つくづくアウトプット下手なれど、思いを打ちまけたデビュー作で見事に意気衝天!
観る側にもエネルギーを求める佐藤寿保映画の初号試写で感心したことを思い出した。
滝田洋二郎(映画監督)
20才代の頃、佐藤寿保さんの映画の助監督をつとめた。ツラかったが、なぜか嫌な思い出じゃない。どちらかというと自慢したい。佐藤寿保さんは変わらない。「止まっているってことと、変わらないってことは違うんだ」寿保さんのことを考えるといつも故PANTAさんの言葉を思い出す。羨ましいと思う。その原点である映画が新たに陽の目を見る。祝福です!
瀬々敬久(映画監督)
ピンク映画はセックスではなく不能と鬱屈を描くものであり、鬱屈と暴力は若者の特権だ。『激愛!ロリータ密猟』の誰よりも深い絶望は、いまなお我らの胸をかきむしる。
柳下毅一郎(映画評論家/翻訳家)
嫌な気持ちにさせてくれるディテール。しかし気づくとスッキリさせてくれる。ざっくりと言えば「ヒドイ」映画なのだが、この『激愛!ロリー密猟』の場合それが最上級の褒め言葉にいつしか化けてしまう、とにかくヒドイ映画。必見!
根本敬(特殊漫画家)
この映画を観て映画制作を志したと云っても過言ではない名作中の名作。
小林良二(映画プロデューサー)
コンプラ遵守、ジェンダー平等、ハードコア・ポリコレな21世紀の現代に、時空の裂け目が生じ、20世紀の闇から堕ちてきたピンク色の歪な残像!!!!! こんな奇想の封印を解くなんて、不適切にもほどがある!!!!!!!
宇川直宏(“現在”美術家/DOMMUNE主宰)
陰鬱とした狂気が棲む地下の部屋。新宿の強烈な眩しさ。赤いハイヒールに流れる血。シャッターを切り自ら脱ぐ伊藤清美さんに全身をぶち抜かれた。この作品を見たばっかりに、佐藤寿保作品を求めいまだ亡霊のように彷徨い続けている。
遠藤倫子 (映画zine ORGARM発行人)
私には「死んだら棺桶に入れるものリスト」がある。
そこにこの映画のタイトルを記す夢が叶った。
だからもう、いつ死んでもいい。
シブヤメグミ (バー浮かぶ・二代目店主)
淫乱と暴力と初期衝動!
ノイズやパンク、ロックに造詣が深いところにも衝撃を受けました。
そんな寿保監督のデビュー作が家で観られるなんて!
中原昌也(ミュージシャン/文筆家/映画評論家)
孤独で混乱した精神の前に、無邪気な人々が行き交う雑踏のどれほど残酷なことか。1985年、バブル直前の新宿に、決して救われ得ない2つの魂が交錯するとき、血と淫欲が〈イノセンス〉を塗り潰す! 身を立て! 名をあげ! やよ励めよ! 真の解放はいつも、血まみれのイニシエーションの先にしか残されていないのだから。
髙橋ヨシキ(アートディレクター/映画評論家/サタニスト)
私が20歳だった頃の新宿が舞台。毎日のように新宿にいた頃。観ているうちに当時の頭の中をのぞいているような気分になった。不安と根拠のない自信のカオス。ラスト近くのヒロインが不思議な美しさだった。
古市コータロー(ミュージシャン)
かつてピンク映画館なるものが街中にあった頃、青少年たちは自分の内に秘めた性衝動を、暴力を、妄想を、青暗いスクリーンの中に投影させていた。
じっとり湿ったシートを、男女のまぐわいを照らし出すぼんやりとした映写機の明かりを、そのやりきれなさを。
すべて爆発させるために、パンクするしかなかった。
映画館を、新宿を、狂った触覚がパンクする。
松永天馬(ミュージシャン アーバンギャルド/松永天馬のA研!)
薄暗闇が終始美しい映画だった。裸電球と炬燵の光に晒される素肌と陰影。ココロとカラダを温めあうのが下手くそ過ぎる悲しい人間たち。誰もいない夜明けの新宿通りのカットはハタチの時の自分の視線ではないかと錯覚した。
宙也(ミュージシャン アレルギー/De-LAX/LOOPUS)
デビュー作にして、すでに寿保度数120%の傑作! 瑞々しいボーイミーツガールの物語を、問答無用の過激な暴力と流れ落ちる血の鮮烈さが彩る。ゲリラ撮影の80年代新宿の、人が溢れながらも冷ややかな光景が最高!
真魚八重子(映画評論家)