DIGS-1077

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¥3,800(税抜)

遠い一本の道

  2021年1月8日(金)発売

本編内の一部に、商品製造不良に起因する、映像の乱れが発生していることが判明いたしました。誠に申し訳ございません。
■不備内容
本編開始9分14秒頃に数回映像の乱れが発生

■良品交換品の出荷について
2021年2月第1週目より順次交換いたします。
※良品につきましては、DVD盤面下段のコピーライト表記最後部に★印が付いてます。

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~返送、交換対応について~

①お問合せ/交換相談窓口
株式会社 ディメンション
TEL:03-6277-3919(受付時間 平日10:00~18:00)
E-mail:info@dimention.co.jp

大変ご迷惑をお掛け致しましたこと、
深くお詫び申し上げます。
今後とも、弊社商品をご愛顧賜りますようお願い申し上げます。




■DVD版の予告編は こちら



◎『にっぽん昆虫記』、『彼女と彼』、『軍旗はためく下に』…
数々の名作に出演した名女優 左幸子(1930年~2001年)が
唯一監督(企画、製作)を務めた力作が遂に初DVD化!


【DVD特典】オリジナルパンフレット縮尺再編集版

昭和50年10月14日の鉄道記念日。滝ノ上市蔵は30年国鉄に勤めてきた効績章を受けるために、妻・里子とともに札幌へ向かった。保線ひと筋に生きてきた半生を誇らしく思う反面、表彰されることに抵抗を感じる市蔵。一家の生活はなかなか楽にならない上、“マル生(せい)”という悪名高い合理化運動が多くの仲間を見捨てていき、一蔵の職場にも広がってきていた。一蔵の受章を祝うささやかな宴がひらかれたところへ娘・由紀が恋人を連れてくる。市蔵の鬱憤が突然爆発、二人の結婚に大反対し祝いの席は荒れに荒れた。後片付けをする里子は23年前の雪の日を思い出す。それは結婚相手の顔も知らぬまま嫁いだ日のことだった・・・。

◎高度成長をとげた日本で、勤続30年の国鉄保線員とその家族を通じて合理化の波に翻弄される労働者の憤りと誇りを描く傑作ドラマ。
◎製作日数2年。井川比佐志、市毛良枝、長塚京三、西田敏行、殿山泰司、小松方正、大滝秀治ら豪華出演陣、一流スタッフら集結。左幸子の見事な演出手腕でドキュメンタリータッチな骨太作品に仕上がっている。
◎鉄道ファン必見!四季折々の中、北海道(室蘭線、夕張線)の大地をひた走るのSLと原野の保線作業風景。
*「力のこもった厚みのある作品。働く者の悩みの描き方は語り口は静かだが情のこもった説得力がある。」(佐藤忠男/映画評論家)
*「お説教臭など微塵もない。不屈の国鉄労働者と誠実な映画人との幸福な出会い。」(松田政男/映画評論家)
*「左幸子の熱意が画面のはしばしにまでみなぎっている。つくり手のひたむきさ、真摯さが、見る者の心を動かさずにはおかない映画」(品田雄吉/映画評論家)
*「主人公夫婦の遠い一本の道を振り返って感慨ひとしお深いように、見る者の胸底に、時に熱っぽく、時にしばられるようにこたえてくる映画である。」(大黒東洋士/映画評論家)


【スタッフ】
企画・製作・監督:左幸子
脚本:宮本研
撮影:瀬川順一
音楽:三木稔
美術:育野重一
編集:浦岡敬一

【キャスト】
井川比佐志
左幸子
市毛良枝
磯村建治
長塚京三
西田敏行
殿山泰司、小松方正、大滝秀治

©記録映画保存センター

推薦コメント〉

 あの男は満員の痴漢電車の乗客だった。車内エキストラのくせに「この後、撮影をを見学してもいいですか?」と終日撮影にまとわりつき、いつの間にか獅子プロにもぐり込んでいた。普段はマジメで寡黙・が・酒が入ると訳のわからぬ大法螺吹きに大変身、失敗多数。つくづくアウトプット下手なれど、思いを打ちまけたデビュー作で見事に意気衝天!
観る側にもエネルギーを求める佐藤寿保映画の初号試写で感心したことを思い出した。
滝田洋二郎(映画監督)

 20才代の頃、佐藤寿保さんの映画の助監督をつとめた。ツラかったが、なぜか嫌な思い出じゃない。どちらかというと自慢したい。佐藤寿保さんは変わらない。「止まっているってことと、変わらないってことは違うんだ」寿保さんのことを考えるといつも故PANTAさんの言葉を思い出す。羨ましいと思う。その原点である映画が新たに陽の目を見る。祝福です!
瀬々敬久(映画監督)

 ピンク映画はセックスではなく不能と鬱屈を描くものであり、鬱屈と暴力は若者の特権だ。『激愛!ロリータ密猟』の誰よりも深い絶望は、いまなお我らの胸をかきむしる。
柳下毅一郎(映画評論家/翻訳家)

 嫌な気持ちにさせてくれるディテール。しかし気づくとスッキリさせてくれる。ざっくりと言えば「ヒドイ」映画なのだが、この『激愛!ロリー密猟』の場合それが最上級の褒め言葉にいつしか化けてしまう、とにかくヒドイ映画。必見!
根本敬(特殊漫画家)

 この映画を観て映画制作を志したと云っても過言ではない名作中の名作。
小林良二(映画プロデューサー)

 コンプラ遵守、ジェンダー平等、ハードコア・ポリコレな21世紀の現代に、時空の裂け目が生じ、20世紀の闇から堕ちてきたピンク色の歪な残像!!!!! こんな奇想の封印を解くなんて、不適切にもほどがある!!!!!!!
宇川直宏(“現在”美術家/DOMMUNE主宰)

 陰鬱とした狂気が棲む地下の部屋。新宿の強烈な眩しさ。赤いハイヒールに流れる血。シャッターを切り自ら脱ぐ伊藤清美さんに全身をぶち抜かれた。この作品を見たばっかりに、佐藤寿保作品を求めいまだ亡霊のように彷徨い続けている。
遠藤倫子 (映画zine ORGARM発行人)

 私には「死んだら棺桶に入れるものリスト」がある。
そこにこの映画のタイトルを記す夢が叶った。
だからもう、いつ死んでもいい。
シブヤメグミ (バー浮かぶ・二代目店主)

 淫乱と暴力と初期衝動!
 ノイズやパンク、ロックに造詣が深いところにも衝撃を受けました。
そんな寿保監督のデビュー作が家で観られるなんて!
中原昌也(ミュージシャン/文筆家/映画評論家)

 孤独で混乱した精神の前に、無邪気な人々が行き交う雑踏のどれほど残酷なことか。1985年、バブル直前の新宿に、決して救われ得ない2つの魂が交錯するとき、血と淫欲が〈イノセンス〉を塗り潰す! 身を立て! 名をあげ! やよ励めよ! 真の解放はいつも、血まみれのイニシエーションの先にしか残されていないのだから。
髙橋ヨシキ(アートディレクター/映画評論家/サタニスト)

 私が20歳だった頃の新宿が舞台。毎日のように新宿にいた頃。観ているうちに当時の頭の中をのぞいているような気分になった。不安と根拠のない自信のカオス。ラスト近くのヒロインが不思議な美しさだった。
古市コータロー(ミュージシャン)

 かつてピンク映画館なるものが街中にあった頃、青少年たちは自分の内に秘めた性衝動を、暴力を、妄想を、青暗いスクリーンの中に投影させていた。
 じっとり湿ったシートを、男女のまぐわいを照らし出すぼんやりとした映写機の明かりを、そのやりきれなさを。
 すべて爆発させるために、パンクするしかなかった。
 映画館を、新宿を、狂った触覚がパンクする。
松永天馬(ミュージシャン アーバンギャルド/松永天馬のA研!)

 薄暗闇が終始美しい映画だった。裸電球と炬燵の光に晒される素肌と陰影。ココロとカラダを温めあうのが下手くそ過ぎる悲しい人間たち。誰もいない夜明けの新宿通りのカットはハタチの時の自分の視線ではないかと錯覚した。
宙也(ミュージシャン アレルギー/De-LAX/LOOPUS)

 デビュー作にして、すでに寿保度数120%の傑作! 瑞々しいボーイミーツガールの物語を、問答無用の過激な暴力と流れ落ちる血の鮮烈さが彩る。ゲリラ撮影の80年代新宿の、人が溢れながらも冷ややかな光景が最高!
真魚八重子(映画評論家)