DIGX-1098
ブルーレイ ¥6,380
(本体¥5,800)
赤ちゃんに乾杯! ブルーレイ
-3 hommes et un couffin-
<HDリマスター>
フランス映画史に残る大ヒットコメディ映画が遂に日本初ブルーレイ化!
・TV吹替音声収録(フジテレビ系「ゴールデン洋画劇場」1988年6月4日放送)
セザール賞(フランスのアカデミー賞)最優秀作品賞、脚本賞、助演男優賞受賞。フランスでは600万人を超える入場者を動員した驚異的なヒット作。
◎世界中でもヒットし、ハリウッドでは『スリーメン&ベビー』(87)、日本ではTVドラマ『赤ちゃんに乾杯!』(87/出演:荻野目洋子)としてリメイクされたコメディ映画の人気作。
◎セックスもバイオレンスもなく、ヒロインはおむつをした赤ちゃんという不思議な映画ながら、育児の男女平等、女性の自立などの問題を描いた本作は、当時のフェミニズム運動の台頭と共に浮上しフランス全土で社会問題になり、歴史的な大ヒットを記録した。
◎監督は新しいセックス・モラルを追及したヒット作『彼女と彼たち』(77年)で監督デビューしたコリーヌ・セロー。ピエールを演じるのは実力派俳優で知られるローラン・ジロー、ミッシェル役のミシェル・ブジュナーはチュニジア出身の喜劇俳優で本作が本格デビュー作。ジャック役はエリック・ロメール、アラン・レネなどの名監督との仕事で知られるアンドレ・デュソリエが演じている。その他、『さよなら夏のリセ』(84)に出演し、日本でもアイドル的な人気を誇ったフィリピーヌ・ルロワ=ボリューが赤ちゃんの母親シルビアを演じている。
◎映画史に残る屈指の名演技を見せる〝赤ちゃん〟を演じる女優は二人の赤ちゃん。二人で一役を演じている。
◎ハリウッドリメイク作『スリーメン&ベビー』(87)も当初はオリジナル監督のコリーヌ・セローが演出する契約だったが、紆余曲折を経て「スタートレック」のスポック役で知られるレナード・ニモイが監督を務めた。
◎続編に本作の18年後を描いた『赤ちゃんに乾杯! 18年後』(03)がある。
■DVD版の予告編は こちら
仕様
1層ディスク|画面サイズ16:9【1080p Hi-Def】ビスタサイズ|
音声:①オリジナル(フランス語)DTS-HD Master Audio 2.0ch(モノラル)
②日本語吹替 DTS-HD Master Audio 2.0ch(モノラル)
カラー| 字幕:①日本語字幕/②日本語吹替字幕|
特典
・劇場用パンンフレットミニチュア再編集版(封入)
・オリジナル予告編
・TV吹替音声
(フジテレビ系「ゴールデン洋画劇場」1988年6月4日放送)
【スタッフ】
監督・脚本:コリーヌ・セロー/Coline Serreau
製作:ジャン=フランソワ・ルプティ/Jean-François Lepetit
撮影:ジャン=イブ・エスコフィニ、ジャン=ジャック・ブーホン/
Jean-Yves Escoffier,Jean-Jacques Bouhon
編集:カトリーヌ・ルノー/Catherine Renault
衣装デザイン:エディス・ブスペリーニ、プーサンヌ・メルキャントン/
Edith Vesperini, Poussine Mercanton
使用楽曲:弦楽五重奏曲 ハ長調 作品163,第2楽章(作曲:シューベルト)/
Wadin'(作曲:ホレス・パーラン)
【キャスト】
ピエール・・・・・・ローラン・ジロー(佐々木功)/Roland Giraud
ミシェル・・・・・・ミシェル・ブジュナー(水島裕)/Michel Boujenah
ジャック・・・・・・アンドレ・デュソリエ(中尾隆聖)/André Dussollier
シルビア・・・・・・フィリピーヌ・ルロワ=ボリュー(島本須美)/Philippine Leroy-Beaulieu
マダム・ラポン・・・・・・ドミニク・ラバナン(宗形智子)/Dominique Lavanant
マリー・・・・・・グウェンドリーヌ・モーレ、ジェニファー・モーレ/
Gwendoline Mourlet,Jennifer Moret
公開年度:1985年/本編107分
©1985 FLACH FILM - SOPROFILM - TF1 FILMS PRODUCTION. ALL RIGHTS RESERVED.
推薦コメント〉
あの男は満員の痴漢電車の乗客だった。車内エキストラのくせに「この後、撮影をを見学してもいいですか?」と終日撮影にまとわりつき、いつの間にか獅子プロにもぐり込んでいた。普段はマジメで寡黙・が・酒が入ると訳のわからぬ大法螺吹きに大変身、失敗多数。つくづくアウトプット下手なれど、思いを打ちまけたデビュー作で見事に意気衝天!
観る側にもエネルギーを求める佐藤寿保映画の初号試写で感心したことを思い出した。
滝田洋二郎(映画監督)
20才代の頃、佐藤寿保さんの映画の助監督をつとめた。ツラかったが、なぜか嫌な思い出じゃない。どちらかというと自慢したい。佐藤寿保さんは変わらない。「止まっているってことと、変わらないってことは違うんだ」寿保さんのことを考えるといつも故PANTAさんの言葉を思い出す。羨ましいと思う。その原点である映画が新たに陽の目を見る。祝福です!
瀬々敬久(映画監督)
ピンク映画はセックスではなく不能と鬱屈を描くものであり、鬱屈と暴力は若者の特権だ。『激愛!ロリータ密猟』の誰よりも深い絶望は、いまなお我らの胸をかきむしる。
柳下毅一郎(映画評論家/翻訳家)
嫌な気持ちにさせてくれるディテール。しかし気づくとスッキリさせてくれる。ざっくりと言えば「ヒドイ」映画なのだが、この『激愛!ロリー密猟』の場合それが最上級の褒め言葉にいつしか化けてしまう、とにかくヒドイ映画。必見!
根本敬(特殊漫画家)
この映画を観て映画制作を志したと云っても過言ではない名作中の名作。
小林良二(映画プロデューサー)
コンプラ遵守、ジェンダー平等、ハードコア・ポリコレな21世紀の現代に、時空の裂け目が生じ、20世紀の闇から堕ちてきたピンク色の歪な残像!!!!! こんな奇想の封印を解くなんて、不適切にもほどがある!!!!!!!
宇川直宏(“現在”美術家/DOMMUNE主宰)
陰鬱とした狂気が棲む地下の部屋。新宿の強烈な眩しさ。赤いハイヒールに流れる血。シャッターを切り自ら脱ぐ伊藤清美さんに全身をぶち抜かれた。この作品を見たばっかりに、佐藤寿保作品を求めいまだ亡霊のように彷徨い続けている。
遠藤倫子 (映画zine ORGARM発行人)
私には「死んだら棺桶に入れるものリスト」がある。
そこにこの映画のタイトルを記す夢が叶った。
だからもう、いつ死んでもいい。
シブヤメグミ (バー浮かぶ・二代目店主)
淫乱と暴力と初期衝動!
ノイズやパンク、ロックに造詣が深いところにも衝撃を受けました。
そんな寿保監督のデビュー作が家で観られるなんて!
中原昌也(ミュージシャン/文筆家/映画評論家)
孤独で混乱した精神の前に、無邪気な人々が行き交う雑踏のどれほど残酷なことか。1985年、バブル直前の新宿に、決して救われ得ない2つの魂が交錯するとき、血と淫欲が〈イノセンス〉を塗り潰す! 身を立て! 名をあげ! やよ励めよ! 真の解放はいつも、血まみれのイニシエーションの先にしか残されていないのだから。
髙橋ヨシキ(アートディレクター/映画評論家/サタニスト)
私が20歳だった頃の新宿が舞台。毎日のように新宿にいた頃。観ているうちに当時の頭の中をのぞいているような気分になった。不安と根拠のない自信のカオス。ラスト近くのヒロインが不思議な美しさだった。
古市コータロー(ミュージシャン)
かつてピンク映画館なるものが街中にあった頃、青少年たちは自分の内に秘めた性衝動を、暴力を、妄想を、青暗いスクリーンの中に投影させていた。
じっとり湿ったシートを、男女のまぐわいを照らし出すぼんやりとした映写機の明かりを、そのやりきれなさを。
すべて爆発させるために、パンクするしかなかった。
映画館を、新宿を、狂った触覚がパンクする。
松永天馬(ミュージシャン アーバンギャルド/松永天馬のA研!)
薄暗闇が終始美しい映画だった。裸電球と炬燵の光に晒される素肌と陰影。ココロとカラダを温めあうのが下手くそ過ぎる悲しい人間たち。誰もいない夜明けの新宿通りのカットはハタチの時の自分の視線ではないかと錯覚した。
宙也(ミュージシャン アレルギー/De-LAX/LOOPUS)
デビュー作にして、すでに寿保度数120%の傑作! 瑞々しいボーイミーツガールの物語を、問答無用の過激な暴力と流れ落ちる血の鮮烈さが彩る。ゲリラ撮影の80年代新宿の、人が溢れながらも冷ややかな光景が最高!
真魚八重子(映画評論家)